ヴィドールとフランク

メロフォーンのクリスマスプレゼント当選発表でお知らせしたように、クイズの正しい答えはB(質問は、「ヴィドールにバッハの弾き方を教えたベルギーのオルガンの先生は?」でした)。いちばん知られていないAのマイイについてはまた後日書きますが、Bのレメンスは現在でもナミュールルーヴァンに「レメンス音楽院」が残っているほどで、ベルギー人オルガニストとしては、Cのセザール・フランクの次に有名と言っていいと思います。(地名を訂正しました!)

ジャック=ニコラ・レメンスは、ブリュッセル王立音楽院で、のちにパリの聖シュルピス教会のオルガニストとなる、シャルル=マリー・ヴィドールを教えました。ヴィドールはリヨン生まれで、オルガニストのお父さんからオルガンを習いましたが、父の勤めていたリヨンの聖フランソワ教会の大オルガンを制作したカヴァイエ・コルに「ベルギーへ行って勉強して来ると良い」と薦められて、パリに出る前にベルギーで勉強したのでした。

それが1863年、ヴィドールが19歳の時です。

セザール・フランクはベルギーのリエージュ出身ですが、そのころは既にパリの聖クロチルド教会のオルガニストをしていました。1890年にフランクが死去したあと、ヴィドールはフランクのあとを継いでパリ高等音楽院の教授となりましたが、フランクからオルガンを習ったことはありません。

フランスのロマンチック・オルガン主流の中核に、ベルギー出身のフランクと、ベルギーで「バッハを」勉強したヴィドールが存在することは、ドイツのオルガン伝統がベルギーを通ってフランスに届けられたことのひとつの象徴でもあると思います。

オルガンは土地から動かせないので、自分の足でそこまで行って、その土地のオルガンを弾いてみてはじめて、その土地の「音色」を学ぶことができます。音色を学ぶ、というのは不思議なことですが、弾いて、音を聴くと、憶えるので、再びそのような音色を別のオルガンでも再現することができます。オルガンの場合、楽器を持って移動出来ないので、人の耳の記憶が文化を運んでいる部分があるのです。だから、同じオルガンで同じ曲を弾いても、弾く人によってすこしずつ音色が違います。

今では録音というものがあるお陰で、CDによってベルギーの音色を日本にお届けすることもできるのは幸せなことです。日本の方にCDが当たると良いな〜、と思っていたのですが、今回のプレゼントが当たったのはベルギー人の若いオルガンの学生さんだったみたいです〜。

と、いうわけでというわけでもありませんが、残念賞も出すことに決定。差し上げるのは、くじ引きの録画のバックグラウンドにかかっていた、セザール・フランクのヴァイオリンソナタのオルガン&ヴァイオリンヴァ–ジョンのCDの、ブックレットなしのCD部分のみになります。残念賞ですから、ブックレットなしで少し残念ですが、2004年にこのCDを印刷したときに、ブックレットが本のような特別な装丁なので同じところで作れずに、ブックレットとCDをばらばらの印刷所にお願いしました。そうしたらCDの印刷所が枚数を間違えて多く作ってくれてしまったので(「差額はいいから、全部持って行っていいよ」と)中身が少し余分にあるのです。クリスマスカードと一緒にお送りしますので、まだ住所を送って下さっていない残念賞の方は(ピカチュウさん、アリスさん、アマレットさん)、melophone@icloud.comまでどうぞお知らせ下さいね。


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クリスマスの不思議…
今日は不思議な日でした。久しぶりにいろいろな再会があり、どれも贈り物のような心の暖まる再会でした。
それも一つ以外は全て偶然の連鎖で。人にちゃんと本当に会う事のインパクトは大きい。

来週月曜のコンサート…
メシアンの「キリストの生誕」全9曲、1時間のコンサートを、最初スカイプ通信で聴いてみたい方と分かち合いたいと思ったのですが、スカイプアドレスを交換したりすることが煩雑なので、ユーストリーム中継ということを考えていますが、遅々として「テスト中継」をやってみられていないので、まだはっきりとしたことは言えません…。はたして、私の教会ではちゃんと電波が飛んでいるのか?明かりは十分足りるのか?成功しそうな場合こことメロフォンサイトで告知します(その場合演奏会は12月16日(月)日本時間午後8時45分から9時45分になります)
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