トリオソナタ講習会

10月19日(土)は帰国して2日目だったので、朝3時半に起きてお茶してお風呂につかり、4時半にまた寝直して6時半に起き、7時半の電車で田無にある西東京教会へ向かいました。

まだスマホのsimカードがうまく使えなかったので(外国の携帯用のものを既に購入してあったのだが)、その日の手帳には細かく駅からの地図が書き写してありました。とにかく、帰国してすぐは「道を間違わないように」ということが第一の関門なのです。

なんとかうまく8時半に到着でき、早速ミニ・コンサートの練習。

ミニ・コンサートは

1)JCバッハのトリオ"Aus tiefer Not"
2)JVオートマーセンのトリオ演奏のための教材より第58番
3)Nド・グリニーのトリオ(グローリアより)
4)CHリンクのトリオ第2番
5)JSバッハのトリオ・ソナタ第3番(アンダンテ、アダージオ・エ・ドルチェ、ヴィヴァーチェ)

という、30分のプログラムです。



さて、この日の講習会は、ブルーベルの森の主催で、トリオ・ソナタ・クラブ始まって以来の「バッハのトリオ・ソナタを弾く」講習会です。

4人の方が勇気を奮って参加して下さり、結論から言うとみなさん本当に良く練習されていて、私もびっくりするようなハイ・スタンダードでした!



10時から10時45分までの秋本さん。
第4番ホ短調の第2楽章

・キャラクターとアーティキュレーションを連動させること。
・フレーズを「言い重ねる」ようにして物語を構築すること。
・右手が言ったら、左手はどう答えるのか、という応答のやり方を工夫すること。
・カデンツは「〜でした」という「だけ」なのでさらっと行くこと。
・ひとつひとつの音なのか、和音なのか…フレーズの中に潜むアルペジオの扱い方。
・ペダル演奏の膝の向き、足の使い方。

のっけから、内容が濃いですよね?!

最初の方がこうしてトリオ演奏の要点を洗い出せるようなレッスンをさせてくださったので、次々と深めて行く事ができそうな予感が教会を満たしました!秋本さんどうもありがとうございました!



10時45分から11時半までは漆畑さん。
第3番ニ短調第1楽章
・上声のメロディーのキャラクターが曲の雰囲気を決めること→あいまいにせずに決断する
・テンポを一定にたもつこと(遅くならない)
・カデンツを簡潔に「決める」こと
・ペダルのアーティキュレーションは足のどの部分をフレキシブルにしながら行うか

この方がまた急楽章をしっかり練習されていて、レッスンではその情報「整理」をしました。大事な「音楽」の部分を勉強出来たと思います。生徒さん二人目にして、内容が豊富なバッハの書法の、全部の音・フレーズ・ハーモニーを聴こえるように音に表現しつつかなりの速さで弾き、聴いている人を最後まで惹き付けて行く、というトリオ・ソナタの神髄に触れたわけです。これからもまた頑張ってください!


ここで早めのランチタイムに入り、13時15分からのミニコンサートに備えるというよりも、午前の部を終えてお弁当を食べ、なんとなく打ち解けて、聴講の方たちも一緒にいろいろ話す事は尽きず、気がついたらあと15分でミニ・コンサートの時間になっていました!



そして最初に挙げたプログラムを弾いたのですが、よーく見てみると…(というかよく見なくても明らかに…)

全部トリオです!

つまり、右手と左手とペダルの会話、のような形になっている音楽を、時代や国別に並べてみました。


難しいなと思ったのは、レッスンをした直後なので、そのテンポがなんとなく体に残ってしまっていて、自分のテンポよりほんの少し遅い速さでバッハを弾いてしまったこと。そうすると普通はまるはずの、音が飛ぶところがうまくはまらず、先生なのに、苦闘。

お辞儀したあと、

「あのね!もう一回弾いていいですか。」

と断って、自分の体にとって慣れた速いテンポで弾き直したら、ちゃんと弾けた。
これで弾けなかったら午後はおうちに帰ってしまうしかなかったのですが、まあ一応弾けたので良かったです。

そのまますぐに続けて、レッスン、午後の部に突入。



13時45分から14時30分の三浦さん。
第3番ニ短調第2楽章

この方だけは、もともと個人的な知り合いだったため、「トリオは難し過ぎるかと思います。」とおっしゃるのを「やってみましょうよ!緩楽章で素敵なのがあるから」と2ヶ月前にお誘いし、その日から(?)こつこつ練習されて最後までちゃんと通して弾く事が出来ました。素晴らしい事です。初め、「前半だけでもたくさん勉強することはあるので、全部などと無理せずにどうぞ」と言ってあったのに、最後の音まで、本当にしっかりさらってあったので、びっくりしました。お母さんでお仕事も持っていて、…全く頭が下がります。

・両手両足のバランスをよく取るためにゆっくりさらってあったので、その次の段階として、フレーズの伸びやかさを出すために少しテンポをはやめてみること
・アクセントを付けたいのか付けたくないのか、その音のフレーズの中での役割の見きわめをすること
・見きわめをしたら、強拍の音でもアクセントをつけない方が良い場合、どういう指の力の入れ方でアプローチしていくか
・音の出を弾いた指ですぐに次の音の入りに入る運指の仕方(音の出を弾いて、次の音の入りまでに無駄な動きをしないで弾く)
・ペダルのフレージング

これはひとつひとつならたいていすぐに出来るようになります。ただ、トリオ・ソナタでは、右手がポイント3をやりつつ、左手はポイント4をやる、というように、両手が「ずれて、いろいろなことを言っている」ため、ペダルも全部合わせたときにもひとつひとつの改良点を維持して行くのが難しいことなのです。そのあたりを勇気を持って貫通して行けた感触があります。繊細な三浦さんですが、これからも大胆に突き進むべし!



14時30分から15時15分の椎名さん。
トリオソナタ第3番ニ短調

・流れを大事にする中で、それぞれのフレーズの締めくくりかた
・音の長さが4分音符と書いてあるときそれは常にきっちり4分音符の長さに弾くだけではない場合の見きわめとその弾き方
・ペダルを活発にしなやかに弾くための「腰と膝頭の使い方」
・既にうまく弾けるところも、よりスムーズになるように整えて弾きつつ、物語性を強めること

この方は本当に上手でした!この曲が好きだ、ということがよく伝わって来る演奏だったことと、タッチがしっかりしていることが素晴らしかったです。こうなったら全曲(3楽章全部)演奏して見るとよりそれぞれの楽章の性格を極めることが出来ると思います。そして、トリオ・ソナタ6曲あるので、これからもいろいろ弾いてみることが出来たら、楽しみですね〜!


その後の質疑応答もなかなか含蓄のある質問が続出したことは記憶しているのですが、その部分はノートに取っていないので、逐一思い出せず残念です。こういう場合、今度から録音しておくべきだな、と反省しています。

この日の参加者で内容を思い出す方がもしいらっしゃったら、ぜひご一報下さいね!

西東京教会の加藤牧師夫妻、

ブルーベルの森の関さん、

ほんとうにどうも有り難うございました!
私にとっても、とても有意義な「トリオ会」になりました。

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追記。

くりすます…
今日、娘の友人がうちに寄ったので、その子に、別の子へのクリスマスプレゼントを託しました。
何故かと言うと、その子は前に娘の学校だったのが転校してしまったので、私が購入して毎年渡していた「ほぼ日手帳」を今年は直接渡せないからです。思春期の子たちが、なんだかんだたっぷり日記に書いているのを見るのは私は大好きなのでやっぱり渡したいな、今はもう会えないけど、私たちもいろいろ書いてるよ〜という気持ちを込めて。

先週はこれまた滅多に会えない友人に日本で購入した携帯魔法瓶を渡せたので、今年はクリスマス・プレゼントはもうふたつも渡してしまった 私にしては準備が良いぞ〜!この調子〜!!

写真はおとといのグラン・プラス。
去年はガラスの不思議なツリーだったけれど、今年はいつもの生木。
でも飾りつけがないと、ただの木…。これからつくのが楽しみ。

もみの木





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