Advent Calender :Day20

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ソワニーの森を入ったところにある、
「赤い修道院」と呼ばれる修道院跡の一角に、
小さな石造りの家が建っていて、
そこで「物体シアター」なるものを
誘われて観に行って来ました。

物体とは何ぞやと思っていると、
人が演じるのではなく、
ここでは紙くずを丸めたのが
エラスムスで、最初のシーンは
円筒形の紙がお母さんで、
紙くずの赤ちゃんのエラスムスをあやしているのでした。
それは不思議なほど、きゅんとするシーンでした。

その次には、円筒形の紙は地面に投げ捨てられ、
「ペストでお母さんは死んでしまいました。」
衝撃的な、15世紀の、時代背景の幕開け。

トマス・ムーアが出てくるわ、ルターが出てくるわで、
すっごい時代だな、と思うのですが、
まあ、全員、紙くずとか、
花瓶とかなので、実際には笑える場面満載なのですが、
喋っているたったひとりの女優さんが
それぞれの声音を実に上手に使い分けるので、
目が釘付けの1時間でした。

この女優さんはひとりでこの舞台を「持ち歩いて」、
中学校で演じたりしているそうです。

画家の友人が、これの道具係をやった人と知り合いだったため、
私たちも誘われて行きましたが、
演劇はベルギーではまだ3回目だった私にもよくわかったし、
なにしろ部屋が狭いのでかぶりつきで最高でした。

たどり着くのにもちょっと苦労した、
暗い森の中の小さな小さな劇場。

冬至の近い、この日曜日に、
「もともとは太陽を闇が両手で囲って、
『ここでゆっくり眠って行くといいよ』
と言うのでお陽様が見えなくなっていたあと、
お陽様が再び姿を表した、光のお祭りが、
のちにクリスマスになったんだよ」
という話を聞きながら、演劇のあと、
ベルギー料理で食事。

暗闇のなかで、昔も今もつながっている、
と感じられた夜でした。

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今日の1枚…
K617119/2
Heinrich Ignaz Franz von Biber
Les Mystères du Rosaire
バロックバイオリンOdile Edouard
ビーバーの名曲「ロザリオの神秘」、トラック1ー3が「受胎告知」から「イエスの生誕」に当たります。
教会音楽でヴァイオリン・ソナタの形式って珍しいですよね。コレルリの教会ソナタの伝統。ビーバーはオーストリア人だけれどトラック1のなかの2楽章、アリアと変奏曲なんて、まるでバロックフランスもののシャコンヌ。ちょっとドイツ人のムファットを思い出してしまいますが、ヴァイオリニストと演奏会でこれを弾くと、彼/彼女の顔はイタリア人みたいになっています。不思議ですね。2枚組でイエスの一生を表した壮大な作品です。エイシェルベルジェの通奏低音がオルガニストには「ツボ」です。かゆいところに手が届くコンティニュオ。大きめのポジティフがすごい存在感。
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明日のランディドルグ…
明日のうちの教会のオルガンランチタイムコンサートは、若い学生さんで、今年度のランディドルグ・スカラーの人なのですが、「ずびばぜん、がぜで、どでもひけるじょうだいでばありばぜん(意訳)」とメッセージがあり。
18時間しかないけど私が代わりに何かプログラムを考えないといけないことに。今までにもオルガニストのお父さんが危篤になられて代理で弾いたことはありますが、そのときは夫と半分ずつ引き受けました。でも、さっき、わたしは夫のかわいそうな左手の人差し指に包帯を巻いてあげたのです。忙しくて、よりによってオルガン台に通じるドアで挟まれて、血豆&腫れ腫れになっているのでした。あああああああああああ
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