Advent Calender :Day14

写真

ブリュッセルの普段の生活は、通常のものになってきました。

相変わらず兵隊さんや警察官は街のあちこちに見かけますが…

お店の買い物客や、旅行者も、きょうあたりは大勢詰めかけていました。


良かった良かった…


と、言いつつ、「テロ?なんだっけそれ、」と忘れるにはまだ早く。

フランスの選挙の結果もラジオでは速報、
新聞では大きく記事になっています。
(テレビは持っていないのでわからないが、
多分テレビでも…)

日曜日の演奏会で一緒に弾いたヴァイオリンの人が、
社会的弱者の立場にある子供たちが多い中学校で
普通教科(音楽ではない)を教えていて、そこでは
イスラム教が大多数の、モロッコ人の子たちが多いのですが、

「クラシックコンサートに行こう!」

という行事を企画し、
お金がないのでひとり最高でも5ユーロという予算で、
みんなダイアリーも持っていなくて
計画する習慣がないので、
金曜日の夜に、
(そうすると授業で「今日の夜ね!」と
確認できるかららしい)

マルタ・アルゲリッチのピアノリサイタル

を聴きに行ったそうです。


その時のやりとりが可笑しくて…

行く前:
生徒「先生!着るものは、黒ですかっ?
それから、スーツじゃないとだめですか!?」
先生「キミタチのいつもの格好でいいの!
女の子はブルカかぶったままでオッケー!」
生徒「でも、じろじろ見られたらどうしますか!」
先生「堂々としてらっしゃい!ちゃんとチケット買ったんだから!」

行ったあと:
生徒「先生!俺、サッカー辞めますっ!!」
先生『なんで?急に?コンサートと何の関係があるの?」
生徒「俺もピアノやりたい!!!!!」
先生「…サッカーやめなくても、ピアノやればいいのよ(クールに)」



その子たちは海に行って、足こぎジープみたいなのに乗って、
カフェの椅子にぶつけたかなにかしただけで、
「このモロッコ人め!」と怒鳴られて、
警察を呼ばれたということです。
海で遊んでいる間中、
じろじろじろじろ見られたそうだし…
それはブリュッセルとは違う、
フラマン人の地方(海は全てフラマン語圏)。
「海、もう2度と行かない…」と、
みんな言っているらしい…

とはいえ、ヴァイオリニストの友達は
その子たちとのやりとりを生き甲斐にしていて、
たとえば演劇を見よう!という企画では
見ているとき、俳優のせりふにいちいち
その子たちが客席から
「返事をする」!!
「そういうのって、北ヨーロッパの
文化にはないでしょ。
彼らには、舞台と観客で、
やりとりをするのが普通みたいね。
でも演奏会では、返事したり、
反応したりしたらダメだから、
静かに聴く練習したり…。」
と笑っていました。

「移民して来た第1世代は、
お金がなくても、じろじろ見られても、
自分たちが選択してこっちに来たんだから
あんまりへこたれないの。
第2世代も親の気持ちがわかって
育ってるから案外頑張れる。
でも、頑張っても社会的に不平等がある場合の
第三世代の子たちは辛い。
『なんで?私たちベルギー人なのに?』
『モロッコ行っても居場所ないし…』
それで、非行に走る、
我慢が出来ないということに…。」



人種の溝、貧富の溝、経済の溝を埋めるには、

「文化の溝を埋めるのが第一なんだよ」

って、教えてくれたのでした。
そんな彼女はまだ30代。

すごいな。
私もちゃんとそれを信じて、行動したい。
彼女みたいに、シンプルにフレキシブルに考えたら、
できるような気がします!

私だって移民のようなものだし(違うけど!)。。。

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今日の一枚…
ATALYST09026 61916 2
Evelyn Glennie
Veni, veni Emmanuel
Music of James MacMillan
有名な英国人エヴェリン・グレニーのパーカッション。
耳が聴こえなくても音楽をやる伝統が、英国にはあります。
それはグレニーの影響も大きいと私は思う。
私の学生時代にも耳の聴こえないヴィオラの女の子が普通に学生やってました。
たくさんの教会合唱曲を作ったマクミランのVeni, veni Emmanuel がトラック1から8に入っています。
演奏を依頼されたら、譜面を見る前にマクミランなら疑いなく引き受ける、Sure valueの作曲家。

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