ベルギーの「誕生日」

今日7月21日はベルギーの建国記念日。

祭日なので、ちょうどことしは月曜日に当たったせいで恒例「ランディ・ドルグ」コンサートもお休みなのです。

教会は祭日でも開いているところもありますが、フィニステール教会は

・イースターの次の日の月曜日
・ペンテコステの次の日の月曜日
・建国記念日など祭日

はお休み、教会も閉館なのでコンサートもありません。

日本の海の日と一緒になりましたね!
子供の頃そんな祭日はなかったような…。



きょう、建国記念日はブリュッセル大聖堂ではテ・デウムという式があるため、私は「ランディ・ドルグ」コンサートのない月曜日ということで朝寝をしてラクをしてましたが、夫は朝早く出かけました。

王様が出席する(というか王様のための式なので)ので、大聖堂はまず招待客でぎゅうぎゅう詰めになり、
一般客も運が良ければ入れると夫は言っていました。

式次第や典礼で大変なのは、「ベルギー」の建国記念日なので、

ばっちり仏語と蘭語の2カ国語でやるところ。
プラス、ちょこっとドイツ語。
(実は公用語は3つある。でも主に2カ国語)

徹頭徹尾2カ国語で、でも、同じことを2回言わないシステムの式にするのが、ベルギー式。

だから歌も、ラテン語に。

ちょうど良かったね〜的な…。

しかしこれはグレゴリオ聖歌ということで、つまりメロディーも付随します。


そうなると、いま、このグレゴリオの歌い方には様式の見解について様々な意見が出ていて、
大聖堂付きの古いグレゴリオ聖歌のグループとも「いろいろあり」、
今年は新しいグループを苦労して結成して、オルガン台から歌ったそうです。

高いので、教会堂に向かって歌うのはなかなか怖いはず。

でもなにしろ堂内はぎゅうぎゅう詰めに人が座っているし、クワイヤのところには管楽器のオケが入っているので、下は場所が限られている。結果、上で歌うと響きが倍増して良かったらしい。

で、最後に国歌、なのですが、

「どっちの言葉で?!」

となるので、

ブラスバンドのみ。

歌いたい人は自分の言葉で小さく歌う、と。

その前には、国歌の前に「ヨーロッパの歌」も!

ますます、何語で歌うんじゃ!?と驚きますが、

ブラスバンドのみ。

(そのためにいるんかいな。)

ベートーヴェンの「歓喜の歌」からの抜粋だそうです(知らなかった!)。

つまり、もとはドイツ語!歌詞は各国語で翻訳とかあるのでしょうね。

日本でも、高校時代、音楽選択の人は「第9シンフォニー」でそれを歌うことが必修だったことを思うと、
感慨深い。いつの間にかヨーロッパの「国歌」を習って歌っていたと。
「君が代」はほとんど歌ったことなかった、という時代でしたが…。



今日は新しい国王になって初めてのテ・デウムだったので、フィリップ国王、マチルド王妃、4人の子供たち全員出席していたということです。

童話みたい。

テ・デウムって一度見てみたい気がする、と言ったら、

「僕なんてこれで3回弾いてるけど、なんにも見たことないよ。
オルガン台から誰が誰だかなんて見えないから。」


そうだよね、王冠かぶってないもんね…


夫も、テレビでしかその全貌は見られない。
しかも、テレビがないので、見ない。


つまり、彼にも、「今日のは一体なんだったのか」ということが、

音に関してしか、

わかっていないと。


担当している一部分しか、把握できない、というのはなんとなく、
ひろい世界のことをわかることの際限のなさを思わされて、気が遠くなる気もします。



ロシアとかウクライナが「目立って」いるように見えても、
パキスタンやイスラエルが「犬猿の仲」のように思えても、
そこは氷山の一角。

問題は広く別のところに蔓延していて、

いちゃもんをつけられるのはいつも弱者。
命を失うのも非権力者。

ロシア人、ウクライナ人、パキスタン人、イスラエル人と、
(そしてマレーシア人、アメリカ人、日本人、韓国人も、もちろん他の国籍の人たちも)
日頃この街で一緒に(仲良く)暮らしている私たちは、

ここで一体何を思えばいいのか??



どうしてくれるんだよ、一体?!
こっちは仲良くしてんだよ、
なめんじゃねえよ…




違った、私は矢沢永吉ではなかった。



時事に翻弄される市民として心は千々に乱れ、テ・デウムどころじゃない気がしてしまう私です。



ベルギーにとって、王権というものにも未来はあるのでしょうか。

それとも「うちの」王様たちは内側のいさかい、フラマン人とワロン人の確執に苦労しているあいだは、
良い働きを出来るということなのでしょうか。

宗教と権力の関係も、
王様より、神様という、人以上の存在が上であるという「システム」が

本当に機能し続ける限り、

正しく人民のために用いられる、と信じたい。


Vive la Belgique...



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この旗は、ドイツの旗ですが…
今日、初めて、日記帳に、ベルギーの旗を描こうとして、
(ドイツの旗の3色が、縦になっているものです)
「ん?何色が一番左だ?」とわからなくなり、娘に助けを求めたら、
「♬Noir, jaune, rouge!♬」と、Diable Rouge(サッカーのチーム)の応援歌で教えてくれました。
夕方ヴァイオリン練習の最後にさりげなくイザイ(ベルギーの作曲家)の触りを弾いてから友達と王立公園の花火に出かけた娘は、生粋のベルギーッ子…。私は、建国記念日のテ・デウムにも行かないし、王様万歳の花火にも行かない。王様んちの4人の子供たちだけは、可愛い。「うちんとこの」かわいいエリザベスちゃん、ガブリエル君、エマニュエル君、エレオノールちゃん…なんだかんだ言って、私やっぱりベルギーに懐いてる…?夫は、この4人の名前を順番に言えない。
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